皆様、良いお年を!
本年も残すところあと僅か、毎年思いますが、過ぎてみれば本当にあっという間ですね。
プロレスに関する本・書籍やDVD等を紹介するブログとして、先月スタートした当ブログですが、更新頻度が落ち込みつつも(^^;何とか継続しております。来年は安定して更新できるよう、頑張りますので今後ともよろしくお願い申し上げます。
新年早々の注目ポイントとしては、とりあえずは復活なった1.4新日本プロレス東京ドーム大会がどうなるかですかね。ここでかつての輝きを取り戻せるか、ひじょうに興味深いところです。
それでは皆様、良いお年を!
プロレスに関する本・書籍やDVD等を紹介するブログとして、先月スタートした当ブログですが、更新頻度が落ち込みつつも(^^;何とか継続しております。来年は安定して更新できるよう、頑張りますので今後ともよろしくお願い申し上げます。
新年早々の注目ポイントとしては、とりあえずは復活なった1.4新日本プロレス東京ドーム大会がどうなるかですかね。ここでかつての輝きを取り戻せるか、ひじょうに興味深いところです。
それでは皆様、良いお年を!
プロレス本・書籍紹介 日本プロレス帝国崩壊
現在、プロレス業界(いや、「格闘技業界」とした方が妥当でしょうか)を最も賑わせているのは、今回ご紹介するプロレス本・書籍である「日本プロレス帝国崩壊―世界一だった日本が米国に負けた真相」の著者、タダシ☆タナカ(田中正志)氏だ、という人はかなり多いと思われます。早くから、所謂「シュート活字」で活躍されている方で、その影響力は相応に大きいと思われ、実際、氏の筆力のおかげか?週刊現代の特集記事からアングラ組織とのつながりが発端となり、フジテレビがPRIDE中継から撤退する、という事態が引き起こされた側面は否定できませんし、次はK−1がターゲット、等相変わらずきな臭い噂は後を絶ちません。最近は氏を糾弾する記事も結構眼にしますが、このあたりの評価は難しいところかもしれませんし、本稿の趣旨には合いませんのでここではさておくことといたします(個人的には、PRIDEがTVで観られなくなった、という事実は誠に残念でありますし、また、「興業」と「アングラ組織」との深い関係は、その善悪は別として、プロレスに限らず芸能界等見てみれば「切っても切れない」仲であることは明白です)。
さて、そんな氏が以前(といっても2004年夏ですが)に出版した本書ですが、WWEをはじめとするアメプロが、アメフト等のメジャースポーツを脅かす存在に到達するほどの隆盛に至る過程や、これに対して新日本プロレスをはじめとする日本のプロレス団体の動きの悪さ・鈍さ等からその地位を危うくしていく過程等を、在米期間の長かった氏ならではの独自の鋭い視点と確かな洞察力で鮮やかに描写しています。このあたり、とにかく非常に良くまとまっている、との印象で、アメプロ隆盛までの一連の流れをつかみたい方にはうってつけでしょう。
ただ、これは氏の著書全般的に感じられることなのですが、何となく一部のファンを突き放したようなところがあり、「いくら言ってもわからぬ奴はもう結構」というようなスタンスがそこはかとなく読み取れてしまうところはどうかな?と思います。基本的には、ミスター高橋氏等と同じく「カミングアウト肯定派」の方で、それなりの理論をキチンとお持ちなのですが、「俺の言っていることに間違いはない。だから俺の言うとおりにしろ」的な雰囲気が否応なく読者に伝わってきてしまうため、人によっては不快感を感じられる方もいらっしゃるのでは?と思われますし、氏のこういったスタンスも、無用の「敵」を量産することにつながっているように感じられます。この点、折角素晴らしい才能と理論をお持ちな方だけに非常に勿体無い気がします。
なお、氏は近年特に著書の出版が相次いでいるため、それらも別の機会にご紹介してみたいと思います。
オススメ度 ★★★★(5点満点)

さて、そんな氏が以前(といっても2004年夏ですが)に出版した本書ですが、WWEをはじめとするアメプロが、アメフト等のメジャースポーツを脅かす存在に到達するほどの隆盛に至る過程や、これに対して新日本プロレスをはじめとする日本のプロレス団体の動きの悪さ・鈍さ等からその地位を危うくしていく過程等を、在米期間の長かった氏ならではの独自の鋭い視点と確かな洞察力で鮮やかに描写しています。このあたり、とにかく非常に良くまとまっている、との印象で、アメプロ隆盛までの一連の流れをつかみたい方にはうってつけでしょう。
ただ、これは氏の著書全般的に感じられることなのですが、何となく一部のファンを突き放したようなところがあり、「いくら言ってもわからぬ奴はもう結構」というようなスタンスがそこはかとなく読み取れてしまうところはどうかな?と思います。基本的には、ミスター高橋氏等と同じく「カミングアウト肯定派」の方で、それなりの理論をキチンとお持ちなのですが、「俺の言っていることに間違いはない。だから俺の言うとおりにしろ」的な雰囲気が否応なく読者に伝わってきてしまうため、人によっては不快感を感じられる方もいらっしゃるのでは?と思われますし、氏のこういったスタンスも、無用の「敵」を量産することにつながっているように感じられます。この点、折角素晴らしい才能と理論をお持ちな方だけに非常に勿体無い気がします。
なお、氏は近年特に著書の出版が相次いでいるため、それらも別の機会にご紹介してみたいと思います。
オススメ度 ★★★★(5点満点)

プロレス本・書籍紹介 アントニオ猪木の伏魔殿
「伏魔殿」・・・かつて小泉政権が誕生した際に、当時圧倒的な人気を以って外相に就任した田中真紀子議員が外務省を評してこう言いました。「魔物が棲むところ」というような意味ですが、本書の発売時期からいって、この田中真紀子議員の発言がタイトルの由来の一つになっているのではないでしょうか。
ということで、本日ご紹介するプロレス本・書籍は、かつて新日本プロレスで「過激な仕掛け人」と呼ばれ、専務取締役営業本部長として辣腕を振るった新間寿氏が、2002年春に出版した『アントニオ猪木の伏魔殿―誰も書けなかったカリスマ「闇素顔」』です。
アントニオ猪木と新間寿、この二人の関係はどう表せばいいでしょうか?「腐れ縁」とでもするのが最も適当のような気もするのですが、とにかくこの二人ほど離合集散(といっても二人だけですが)を繰り返したコンビも珍しいところです。それも、コンビを組む時・解消する時はどちらも、いつも決まって猪木が一方的にそれを宣告するという、実に不可思議な関係でもありました。一般的な感覚から言って、複数回裏切られたら、もう何があってもその人を信用しなくなるだろうと思いますが、新間氏は「また一緒にやろう」と言われる度に協力し、そして裏切られるということを繰り返しています。新間氏からすれば、裏切りに遭う度に「もう二度とこの人とは付き合わない」と心に誓うのでしょうが、そこは「惚れた者の弱み」とでも言うのでしょうか、「プロレスラー・アントニオ猪木の持つ魔力」に引き寄せられてしまい、ついついまた元の鞘に戻ってしまう。。。この事実からは、新間氏のたいへん人間くさい一面が垣間見えてきます。
さて、本書はタイトルどおり、人間としての猪木寛至氏の「伏魔殿」振りを糾弾してはいますが、その一方でプロレスラー・アントニオ猪木を賞賛するという、まさしく新間氏の猪木に対する複雑な思いそのものがストレートに反映されていますし、その「評価すべき評価し、批判すべきは批判する」というスタンスは、読んでいて清々しさすら感じます。内容的には、いろいろなトラブル等を雑多に詰め込みすぎた感があり、一つ一つの項目が浅い記述で終わっていることは残念ではあります。特にUWF設立時の経緯等もう少し詳細に語れたはずなので勿体無いというか・・・。また、猪木氏に纏わる数々の事件?については、当時既に世に出ていたものも多く、「誰も書けなかった」という点については、いささか名前負けしている気がしないでもありません。それでも(あくまで「新間氏から見た」という但し書き付ですが)猪木寛至氏がいかに世間一般と常識がずれているかはひしひしと伝わってきますし、実際、事件になったことが多いという点もそれを裏付けています。
新間氏のプロレスにおける功罪については、既にいろいろなところで語られていますので、ここで申し上げることは特にはありませんが、ただ「プロレスを愛する心」もしくは「プロレスに何としてでも世間の耳目を集めたい」という意気込みをいつも体中から発散されていた方だけに、もう一花咲かせて欲しい人ではあります。
オススメ度 ★★★★(5点満点)

ということで、本日ご紹介するプロレス本・書籍は、かつて新日本プロレスで「過激な仕掛け人」と呼ばれ、専務取締役営業本部長として辣腕を振るった新間寿氏が、2002年春に出版した『アントニオ猪木の伏魔殿―誰も書けなかったカリスマ「闇素顔」』です。
アントニオ猪木と新間寿、この二人の関係はどう表せばいいでしょうか?「腐れ縁」とでもするのが最も適当のような気もするのですが、とにかくこの二人ほど離合集散(といっても二人だけですが)を繰り返したコンビも珍しいところです。それも、コンビを組む時・解消する時はどちらも、いつも決まって猪木が一方的にそれを宣告するという、実に不可思議な関係でもありました。一般的な感覚から言って、複数回裏切られたら、もう何があってもその人を信用しなくなるだろうと思いますが、新間氏は「また一緒にやろう」と言われる度に協力し、そして裏切られるということを繰り返しています。新間氏からすれば、裏切りに遭う度に「もう二度とこの人とは付き合わない」と心に誓うのでしょうが、そこは「惚れた者の弱み」とでも言うのでしょうか、「プロレスラー・アントニオ猪木の持つ魔力」に引き寄せられてしまい、ついついまた元の鞘に戻ってしまう。。。この事実からは、新間氏のたいへん人間くさい一面が垣間見えてきます。
さて、本書はタイトルどおり、人間としての猪木寛至氏の「伏魔殿」振りを糾弾してはいますが、その一方でプロレスラー・アントニオ猪木を賞賛するという、まさしく新間氏の猪木に対する複雑な思いそのものがストレートに反映されていますし、その「評価すべき評価し、批判すべきは批判する」というスタンスは、読んでいて清々しさすら感じます。内容的には、いろいろなトラブル等を雑多に詰め込みすぎた感があり、一つ一つの項目が浅い記述で終わっていることは残念ではあります。特にUWF設立時の経緯等もう少し詳細に語れたはずなので勿体無いというか・・・。また、猪木氏に纏わる数々の事件?については、当時既に世に出ていたものも多く、「誰も書けなかった」という点については、いささか名前負けしている気がしないでもありません。それでも(あくまで「新間氏から見た」という但し書き付ですが)猪木寛至氏がいかに世間一般と常識がずれているかはひしひしと伝わってきますし、実際、事件になったことが多いという点もそれを裏付けています。
新間氏のプロレスにおける功罪については、既にいろいろなところで語られていますので、ここで申し上げることは特にはありませんが、ただ「プロレスを愛する心」もしくは「プロレスに何としてでも世間の耳目を集めたい」という意気込みをいつも体中から発散されていた方だけに、もう一花咲かせて欲しい人ではあります。
オススメ度 ★★★★(5点満点)



