プロレス本・書籍紹介 流血の魔術 最強の演技
今回もプロレス本・書籍の紹介をいたします。紹介するのは、近年のプロレス業界に最も衝撃を与えた、といっても良く、皆さんの中にも読んだ方が結構いらっしゃるのでは?と思われる、ミスター高橋著「流血の魔術 最強の演技−すべてのプロレスはショーである」です。
既に5年も前の出版ですが、それまで、「暗黙の了解」であったプロレスのシナリオ等について、選手間の打ち合わせを含めその詳細に至る部分まで始めて(国内で)描写した、という点においては、プロレス本・書籍のエポックメーキング的な役割を果たし、「もう(プロレス業界に)遠慮はいらない」とばかり、以後「シナリオありき」前提の本が当たり前のように出版されるようになる流れを生み出しました。
内容的には記憶違いや思い込み?に基づく誤った記述も散見されるのですが、それらを超越したインパクトがあったことも事実です。ちなみに私の場合、「アントニオ猪木−アンドレ・ザ・ジャイアント戦における猪木の勝利(有名な「ギブアップ」勝ち)を、新間氏の報告のもと、事前にWWF(当時)マクマホン氏(いわゆる「ビンス」ではなく、その父)に、アンドレの応諾が得られればOKという旨了承を取り付けた」という記述が、最初に「?」を感じた部分でした。というのも、この件より3年近く前に新間氏は新日本を去っていたことを覚えていたからです。有名な話ですが、1983年の「新日本クーデター」で新間氏は取締役を辞任し同社を去っていますので、1986年のアンドレ戦時はもちろん何の関わりもありませんでした。さらに言えば、当のマクマホン氏も1984年に死去しています(この後、ビンスの全米侵攻が始まりました)。我々一般ファンさえ覚えているのに、一体、記憶をどう遡ったらこのような記述になるのか理解に苦しむ所ではあります。
というような明らかな間違いこそありますが、何だかんだ言っても避けて通れない一冊であることは間違いないので、プロレスファン必読の書と言っても良いと思います。
最後に、ミスター高橋氏の考え自体、賛同できる部分、できない部分いろいろありますが、一部で言われているように「私怨」を感じさせてしまう記述がある点は残念な限りです。これがため、「自分の考えを退けた新日本プロレスに復讐している」との印象を読者に与えかねず、折角の内容が曇って見えてしまう方もいっらっしゃるでしょう。
なお、同氏はこの後第2弾・3弾と出版攻勢をかけていくことになりますが、それは今後取り上げてみたいと思います。
オススメ度 ★★★★(5点満点)限りなく5に近い4

既に5年も前の出版ですが、それまで、「暗黙の了解」であったプロレスのシナリオ等について、選手間の打ち合わせを含めその詳細に至る部分まで始めて(国内で)描写した、という点においては、プロレス本・書籍のエポックメーキング的な役割を果たし、「もう(プロレス業界に)遠慮はいらない」とばかり、以後「シナリオありき」前提の本が当たり前のように出版されるようになる流れを生み出しました。
内容的には記憶違いや思い込み?に基づく誤った記述も散見されるのですが、それらを超越したインパクトがあったことも事実です。ちなみに私の場合、「アントニオ猪木−アンドレ・ザ・ジャイアント戦における猪木の勝利(有名な「ギブアップ」勝ち)を、新間氏の報告のもと、事前にWWF(当時)マクマホン氏(いわゆる「ビンス」ではなく、その父)に、アンドレの応諾が得られればOKという旨了承を取り付けた」という記述が、最初に「?」を感じた部分でした。というのも、この件より3年近く前に新間氏は新日本を去っていたことを覚えていたからです。有名な話ですが、1983年の「新日本クーデター」で新間氏は取締役を辞任し同社を去っていますので、1986年のアンドレ戦時はもちろん何の関わりもありませんでした。さらに言えば、当のマクマホン氏も1984年に死去しています(この後、ビンスの全米侵攻が始まりました)。我々一般ファンさえ覚えているのに、一体、記憶をどう遡ったらこのような記述になるのか理解に苦しむ所ではあります。
というような明らかな間違いこそありますが、何だかんだ言っても避けて通れない一冊であることは間違いないので、プロレスファン必読の書と言っても良いと思います。
最後に、ミスター高橋氏の考え自体、賛同できる部分、できない部分いろいろありますが、一部で言われているように「私怨」を感じさせてしまう記述がある点は残念な限りです。これがため、「自分の考えを退けた新日本プロレスに復讐している」との印象を読者に与えかねず、折角の内容が曇って見えてしまう方もいっらっしゃるでしょう。
なお、同氏はこの後第2弾・3弾と出版攻勢をかけていくことになりますが、それは今後取り上げてみたいと思います。
オススメ度 ★★★★(5点満点)限りなく5に近い4



