プロレス立寄所

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プロレスDVD紹介 WWE マンデーナイトウォー

本日は久々となってしまいますが、プロレスDVDをご紹介したいと思います。今回取り上げるのは、アメリカにおける90年代半ばからのWWE(当時WWF)とWCW間で激しく争われた、所謂「月曜TV戦争」を題材とする「WWE マンデーナイトウォー」です。日本での発売は2004年6月と、さほど新しくはないのですが、その内容はいつまでも色褪せることはないので今回ご紹介する次第です。

さて、WWEWCW、月曜の全く同じ時間(後にWCWが3分早くスタートするようになる)に、これもほとんど同じような番組名(WWE・「Monday Night RAW」、WCW・「Monday Nitro」・・・声に出せば「マンデーナイトロー」と「マンデーナイトロ」というえげつなさ)で2つのプロレス団体が激しくしのぎを削ったことは周知の事実(ここではその経緯等は詳しく述べませんが)ですが、このDVDはこれをWWEサイド、そしてWCWサイドそれぞれの観点より見事に描き出しています。というのも、DVD製作にあたって、それこそWWEにとって「敵方の総大将」かつ仇敵であったエリック・ビショフ氏が、この時既にWWEのスタッフの一員(番組内では「RAW」のジェネラルマネージャーという位置付け)となっていたからこそ、と思われます。

同氏の出演・証言があってはじめて、このDVDは息を吹き込まれたと言っても過言ではないのですが、同氏に対して穏やかならざる感情を持っていたであろうWWEサイド(=ビンス・マクマホン氏と換言すべきかもしれません)が、かつての仇敵を、それもこの仇敵のために潰されそうになった番組のジェネラルマネージャーに据えてしまうという、およそ常人では考えもつかない「大どんでん返し」には、「度量の広さ」とか驚きを通り越して、ある種の感動を我々にもたらせてくれたことは記憶に新しい(と言っても、もう4年半も前ですが・苦笑)ところです。

さらにこのDVDでは、様々な関係者がいろいろな証言をしていますが、「敵・味方」の区別なく事実を伝えるその姿勢は素晴らしいと思いますし、実際、「本音」も出まくっていますので、資料的価値も高いのでは?と感じます。

また、本編に加えて特典映像も満載で、とにかく「これを見ずしてアメプロ・月曜TV戦争は語れない」、とでも言うべき出来ばえで、あらゆる方にオススメできる内容となっています。近年のアメプロの歴史をおさらいする、という観点でも優れた一本と言えるでしょう。

オススメ度 ★★★★★(5点満点)
マンデーナイトウォー

プロレス本・書籍紹介 背広レスラー

かつて一世を風靡した「平成の仕掛人」こと永島勝司氏。東スポから新日本プロレスを経て最終的には団体を設立(WJ)した、所謂フロント組では最も著名と言ってもよいプロレス界の有名人です。既にある種の「伝説」となりつつある?長州力選手と組んだそのプロレス団体WJ」ははかなくも崩壊し、現在プロレス界からは(一旦)身を引く形となっていますが、今回ご紹介する「背広レスラー」は氏が新日本プロレスを退社し、まさに「さあこれから!」という時(2002年8月)に出版された一冊です。

内容は、新日本プロレス退社や北朝鮮における初のプロレス開催となった「平和のための平壌国際スポーツ・文化祭典」、幻のカード「長州力−ヒクソン・グレイシー」戦の顛末等から馳浩氏、そして今は亡き橋本真也氏との対談等バラエティに富んでおり、飽きることなく読むことができます。

何より本書で明言こそしていませんが、「これからプロレス界で(長州と組んで)何かやってやるぞ!」という意気込みがそこかしこに滲み出ており、当時の氏の勢いを感じさせてくれます。まあ、その結果が「あのWJとなる訳ではありますが(苦笑)。氏も本書執筆時、この後自分で設立することとなる新団体(WJ)がまさかあのような結末を迎えるとは思ってもいなかったでしょうし、それを踏まえて本書を読むと、面白さも倍増します。

永島氏には著書も多く、どれもそれなりに面白いのですが、やはりWJ崩壊後に出版された「地獄のアングル」(2004年12月出版)こそその白眉だと思われますので、また別の機会にレビューしてみたいと思います。

オススメ度 ★★★(5点満点)
背広レスラー

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